責め具
せめぐ
名詞
標準
instrument of torture
文例 · 用例
その女子はまっかな焔に燃えながら、手をあのおしまいの子にのばし、子供は泣いてそのまわりをはせめぐったと申しまする。
— 宮沢賢治 『雁の童子』 青空文庫
犬はもう大悦びで木の下に行って木のまわりを烈しく馳せめぐった。
— 宮沢賢治 『なめとこ山の熊』 青空文庫
日頃はあてもなく異性を戀して春の野末を馳せめぐり、ひとり樹木の幹に抱きついて「戀を戀する人」の愁をうたつた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
われはかく由なき妄想を懷きてしばしあたりを忘れ居たるに、ふと心づきて畫工の方を見やれば、あな訝かし、畫工は大息つきて一つところを馳せめぐりたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
葉子の心のすみからすみまでを、溜飲の下がるような小気味よさが小おどりしつつ走せめぐった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「頼長めの憎いは重々じゃが、氏の長者ともあるべき我々が兄弟墻にせめぐは頼長のきこえが忌々しい。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
其中に日清戰爭になりましたから、此の場合は質問どころか意を枉げて之を控へて國の一致團結を圖り、外國に對して兄弟牆にせめぐことをば見せぬやうにしたのが、當時の精神であります。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
ぼくは、あなたを探して船の上から下まで馳せめぐった。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
作例 · 標準
拷問官は、様々な責め具を並べ、被害者を脅した。
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