幻辞.com

挽歌

ばんか
名詞
1
標準
elegy
文例 · 用例
年若くして逝つたものの傳説が、夭折者のまはりをとりかこむ人言が、彼等を覆ひかくすほどの長い歎きが、彼等を呼びかへさうとする聲、自然のなかにまで彼等を求めてやまない古代的な叫びが、――その歌のなかに彼等は一しよに入れられながら、互の姿を見ることのないあのリノス挽歌が。
「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 モオリス・ド・ゲラン 青空文庫
あとで聞いたら、その独唱者は音楽学校の教師のP夫人で、故人と同じスカンジナビアの人だという縁故から特にこの日の挽歌を歌うために列席したのであったそうである。
寺田寅彦 B教授の死 青空文庫
塵は又、田園の挽歌だ。
夢野久作 青空文庫
私は自己の階級に対してみずから挽歌を歌うものでしかありえない。
有島武郎 想片 青空文庫
(一九二二ヽ六ヽ二ヽ)青森挽歌 三仮睡硅酸の溶け残ったもやの中につめたい窓の硝子からあけがた近くの苹果の匂が透明な紐になって流れて来る。
宮沢賢治 『春と修羅』補遺 青空文庫
宗谷挽歌こんな誰も居ない夜の甲板で(雨さへ少し降ってゐるし、)海峡を越えて行かうとしたら、(漆黒の闇のうつくしさ。
宮沢賢治 『春と修羅』補遺 青空文庫
あはれ、また、わが立つ野辺の草は皆色も干乾び、折り伏せる人の骸の夜のうめき、人霊色の木の列は、あなや、わが挽歌うたふ。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
行きぬれどものうし、波ののたくりも、懈たき砂もわが悩ものうければぞ、信天翁もそろもそろの吐息して終日うたふ挽歌きくもものうし。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
作例 · 標準
友人の死を悼み、彼は心に深く響く挽歌を書き上げた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その詩は、失われた故郷への挽歌として、多くの人々に読まれ続けている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
映画のラストシーンでは、主人公が静かに挽歌を口ずさむ姿が印象的だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash