後席
こうせき
名詞
標準
back seat
文例 · 用例
今夜は後席に、重友の神崎與五郎の一席、之で埋合せがつくから好い…… と、ヒョイッと見ると向側の足袋屋の露地の奥から、変なものが、ムクムクと昂る。
— 羽志主水 『越後獅子』 青空文庫
すっかりセンチメンタルになってしまって今松は、前席にうんと笑いの多い「一休禅師」を熱演し、後席にはじめてこの熱海にきた晩にやった思い出深い「小夜衣」の自害をやった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
正直に言うと後席の『小夜衣』は妙に悲しいところはいただけるが、まだまだ一人前にはちっと遠い。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
この人は釈台を用いず、高座前の客席へテーブルをすえて椅子、一席終るとそのままそこで腰から煙草入れを抜き、一服つけてスパスパ、傍の客など話しかけるのを軽くあしらって、中入が済むとまた煙草入れを腰へ戻し、さて後席に移るという工合、なんとなく親しみがあった。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
其雀右衛門が偶然東上して、謂はゞ最癖の多い、上方の特殊性を感じさせるやうなこうせきや顔・動作でおし通して一作は一作毎に隆々と評判をあげた。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
こうせきも凡、吹き切れたやうで、先代が新旧の木村重成で飛躍したやうに、此も此役を機会に生面を、開くのであらうか。
— 折口信夫 『合邦と新三』 青空文庫
まづ「こうせき」が吹き切れて来た。
— 折口信夫 『見ものは合邦辻』 青空文庫
「八時の約束だが、もしものことがあるから、今から門に立つがよい」 こうせきたてて返らせた。
— その十八 踊る時計 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
作例 · 標準
「荷物が多いから、後席のシートを倒してトランクを広く使おう」と父が提案した。
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タクシーに乗る際は、運転手への配慮として後席の左側に座るのがマナーとされている。
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長距離ドライブの途中で疲れ果て、子供たちは車の後席で重なり合うように眠ってしまった。
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