裁ち
たち
名詞頻度ランク #146 · 青空 0 例
標準
cutting
文例 · 用例
裁ち去るを要せずして長い間には消滅するであらう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
長い細い触角でもって虚空を手さぐり、ほのかに、煙くらいの眠りでも捜し当てたからには、逃がすものか、ぎゅっとひっ捕えて、あわてて自分のふところを裁ち割り、無理矢理そのふところの傷口深く、睡眠の煙を詰め込んで、またも、ゆらゆら触角をうごかす。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
これと直角にいま一筋、畳を剥いで床板の出ている線が長方形の畳敷の部屋を真中で縦に裁ち切って、炉の所を交点とする丁字型の溝が出来ています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
例えば襦袢の布れ一つ裁ち損ねても、まるで過って処女性を失った人のようにそれを言って悔いに悔いた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
かれらは木の皮をもって衣服を織り、草の実をもって五色に染めたが、その衣服の裁ち方には尾の形が残っていた。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
夏きてまたも新らしく薄ら衣服を裁ちきれど、もろき命をおもひみて、たたむに惜しき染小袖。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
お母様はそれから十一になられますと、博多の小山という所の母方の御親戚に当るお婆さんの処へ行って、機織、裁ち縫いなぞをお習いになりましたが、そのお婆さんが名高い八釜し屋のお師匠さんでしたのに、お母様ばかりは何も云われませんでしたそうで、十四歳の時には、もうお師匠様と変らぬ位にお出来になりました。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
権現さまは頭にはウマの鬣などをむすびつけているが、オシシにはこれは神であるからそんな野蛮な真似はせずことごとく紙を裁ち切って下げている。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は布の裁ち方を間違えてしまい、仕立て直す羽目になった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
熟練の職人は、迷いのない手つきでレザーの裁ちを進めていく。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ズボンの裁ちが体に合っていないのか、座ると少し窮屈に感じる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview