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家財

かざい
名詞頻度ランク #40873 · 青空 422
1
標準
household belongings
文例 · 用例
庭狹きまでに散り亂れさしも竝びし家財等の一つ一つに處えて二度もとの店の中帳場格子の間より手習雙紙見る頃を。
萩原朔太郎 煤掃 青空文庫
家の敷金として、百圓くらゐ用意しなければならぬし、その他家財道具一切を買はなければならぬし、そのためには、どうしても、もう百圓は必要であらうし、とにかく、結婚當時の私には、著てゐる著物と、机と夜具、それだけしかなかつたのであるから、ずゐぶん心苦しいことが多かつた。
太宰治 當選の日 青空文庫
未だ荒壁が塗りかけになつて建具も張つてない家に無理無體に家財を持ち込んで、座敷の眞中に築いた夜具や箪笥の胸壁の中で飯を食つて居る若夫婦が目に付いたりした。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
地震によって惹起される津波もまたしばしば、おそらく人間の一代に一つか二つぐらいずつは、大八州国のどこかの浦べを襲って少なからざる人畜家財を蕩尽したようである。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
娘の掠奪がいつのまにか、家財の掠奪にかわっていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
されども尽くる時には尽き易き金銀にて、光りを磨きし餝屋とて日本の長者の名ありしものも、今は百貫目に足らぬ身代となり、是にては中々今までの格式を追ひ難しと急に分別極めて家財を親類に預け、有り金を持つて代々の住所を立退き、大阪の福島に坊主行義の世帯して北に見渡す野山の気色に自ら足れりとしける。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
第二ページはおかあさんの留守に幼少な娘のリエナが禁を犯してペチカのふたを明け、はね出した火がそれからそれと燃え移って火事になる光景、第三ページは近所が騒ぎだし、家財を持ち出す場面、さすがにサモワールを持ち出すのを忘れていない。
寺田寅彦 火事教育 青空文庫
その中百円を葬儀の経費に百円を革包に返し、残の百円及び家財家具を売り払った金を旅費として飄然と東京を離れて了った。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
作例 · 標準
「火事で家財のほとんどを焼いてしまったけど、家族が無事だったのがせめてもの救いだよ」
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引っ越し業者の見積もりを安く済ませるために、不用な家財を思い切って処分した。
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震災の教訓から、重い家財にはすべて転倒防止の器具を取り付けることにした。
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2
標準
family fortune
作例 · 標準
「あいつ、親が死んでから遊び歩いてばかりで、先祖代々の家財を食いつぶしてるらしいぞ」
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事業の失敗で借金を背負い、最後に残った屋敷と家財もすべて手放すことになった。
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先代が築き上げた莫大な家財も、放蕩息子の代であっという間に底をついた。
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家財(かざい)には2つの意味があり、ひとつは社会における組織単位である「家」(家族集団)として所有している財産のことであり、家の代表である家長の管理下にあるものの、家長個人の特有財産(個人財産)ではなく、その家族集団の共有財産であり、幾世代にも渡り継承される。主に家業を経営・維持する上で必要なもので、農業であれば田畑や山林、農機具など、商業であれば店舗や倉庫、商品在庫などを指す。この意味では家産(かさん)とも言う。家産には、家の祭祀を維持するために必要な物(墓所・仏壇・位牌)なども含まれる場合がある。#家産

出典: 家財 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0