貨財
かざい
名詞
標準
wealth
文例 · 用例
余は彼の船上に飛び乗りただちに船内に走入って見るに、その船内の華麗しき事あたかも古代の王宮のごとく、近世の人は夢想する事も出来ぬ奇異の珍宝貨財眼も眩するばかりにて、その間には百人の勇士を右に、百人の美人を左に、古代の衣冠を着けたる一人の王は、端然として坐しいたり、余は跳上って喜べり、オオ生ける人!
— 押川春浪 『南極の怪事』 青空文庫
彼は元來貨財なき水呑百姓なり。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫
この話は、けだし僧正が衆弟子の出家たる本分を忘れて、貨財の末に齷齪たるを憫んで、いささか頂門の一針を加えられたものであろう。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
又多くの犯罪は徒刑又は罰金に處することになつて居れども、かくては貲に饒かなるものは法を輕んずるに至るべく、貨財を重んじて禮儀を輕んずるの風を生ぜん。
— 狩野直喜 『支那近世の國粹主義』 青空文庫
しかれども戦争なるものはただに人を殺すにとどまらず、また貨財を殺すものなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
しからばすなわちこれらの戦争において欧州諸国が徒費したるの貨財はそれいくばくぞや。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
この費用莫大なれば貨財運用の妙は議事院中の人傑必ずよくこれを弁ずるものあらん。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
海賊のくせに、金や積荷にかまわないのは、ふしぎだと思っていたが、サンチャゴに乗りこんできたのは、貨財が目あてなのでなくて、最初から船を焼くのが目的だったのだということがわかった。
— 久生十蘭 『呂宋の壺』 青空文庫
作例 · 標準
「いくら貨財を蓄えたところで、あの世まで持っていけるわけじゃないのにね」
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彼は一財産を築いた後、その貨財の多くを故郷の図書館建設のために寄付した。
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王国が繁栄を極めていた頃、宝物庫には溢れんばかりの貨財が納められていたという。
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