所持品
しょじひん
名詞
標準
things at hand
文例 · 用例
室生の場合の所持品が、すべて皆その通りである。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
」 屋根裏の三階の片隅を整然と爲切つて、地層成立の地代によつて、各種の鑛石や化石や未開人種の所持品などが並べてあつた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
あのなかには俺の一切の所持品が――ふとするとその日その日の生活の感情までが内蔵されているかもしれない。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
そう感じた慧鶴は寺へ戻ると今まで、まだ未練で伴い携えて歩いていた趣味的のもの、教訓的のものそれ等の所持品を卵塔場へ持出してみんな焼いてしまった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
鶴の死骸の枕元には、数種類の新聞と五十銭紙幣二枚と十銭紙幣一枚、それだけ散らばって在ったきりで、他には所持品、皆無であったそうである。
— 太宰治 『犯人』 青空文庫
もちろん、それは一種の幻覚と信じているのですが、ちょうどその矢さきに若い女の所持品らしいこの指輪を見いだしたということが、なんだか子細ありげにも思われたのです。
— 岡本綺堂 『指輪一つ』 青空文庫
所持品に厩舎の合い鍵は見つかっているのか。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
ところで所持品を調べてみると、幸いにして犯行の方法ばかりでなく、その動機も判明しました。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫