嘆賞
たんしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
admiration
文例 · 用例
イラ痒い瞼、ひえびえとする野面の風にひえびえとしたみすぼらしい顔の中から、この遠近を嘆賞するもないもんだなぞ、云つては呉れるな人々よ、自然の与件は、何時でも生理のまゝに享受してゐる者でこそあれ、希望を持つて生きてゐるとも云へるので、其の他はすべて、謂はば野心で生きてゐるのだ。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
しかも室生君の藝術そのものに對しては、一も二もなく敬服すると言つて嘆賞してゐる。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
彼らはなにも「白い手」の嘆賞のためにかくも見事に鎌を使っているのではない。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
そればかりでは無い、政宗も底倉幽居を命ぜられた折に、心配の最中でありながら千利休を師として茶事を学んで、秀吉をして「辺鄙の都人」だと嘆賞させたが、氏郷は早くより茶道を愛して、しかも利休門下の高足であった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
中にも氏郷が小小姓名古屋山三郎、生年十五歳、天下に名を得た若者だったが、白綾に紅裏打ったる鎧下、色々糸縅の鎧、小梨打の冑、猩々緋の陣羽織して、手鑓提げ、城内に駈入り鑓を合せ、目覚ましく働きて好き首を取ったのは、猛きばかりが生命の武者共にも嘆賞の眼を見張らさせた。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
長短高下をとかく申さで、おのずから其詩品を有りのままに申したる、まことに唐の司空図が詩品にも優りて、いみじくも美わしく御答え申したと、親王も御感あり、当時の人々も嘆賞したのであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
知礼は問書を得て一閲して嘆賞し、東方に是の如き深解の人あるか、と感じた。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
床次次官、先年欧米を巡廻し帰りて、その諸国いずれも寺院、礼拝堂多きを教化の根本と嘆賞せり、と聞く。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
作例 · 標準
彼の見事な演奏に、聴衆は一斉に嘆賞の声を上げた。
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その絵画の美しさに、誰もが嘆賞の念を抱いた。
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監督は、若手俳優の熱演を心から嘆賞した。
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