手の指
てのゆび
名詞
標準
finger
文例 · 用例
男、コーヒーを啜つて天井の隅を凝視したまゝ――右手の指に挟まれた葉巻から、冷い空気の中を薄紫の煙が細く細く立ちのぼる。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
そして手の指が一本折れてるのをみた。
— 中原中也 『分らないもの』 青空文庫
(明治四十一年五月二十日『東京朝日新聞』) 八十二 学者の犠牲 英国のホールエドワードという学者はX線のために左の手全体と右の手の指とを失った。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
むずむずする両方の脇腹を、同じような歓びで、じっとしていられない手の指で掴み掻いた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
そして、灰色がかつた肩掛の端を右手の指先で苛立たしさうにまさぐつてゐるのであつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
と、やがて女はかざしてゐた手の指先で火鉢の縁をこつこつ彈き始めたが、暫くしてひよいと顏を上げながら、「外套をおぬぎなさいな……」と、變に調子のもつれた聲で囁いた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
重い背嚢に締め著けられる肩、銃を支へた右手の指、足の踵――その處處にヅキヅキするやうな痛みを感じながら、それを自分の體の痛みとはつきり意識する力さへもなかつた。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
それは一人の子供が夕べごとにさびしい湖水のほとりに立って、両手の指を組み合わして、梟の鳴くまねをすると、湖水の向こうの山の梟がこれに返事をする、これをその童は楽しみにしていましたが、ついに死にまして、静かな墓に葬られ、その霊は自然のふところに返ったというこころを詠じたものであります。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
作例 · 標準
転んで手の指を怪我してしまった。
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ピアノを弾くとき、手の指を器用に動かす。
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手の指は、物をつかんだり触れたりするのに欠かせない。
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