半眼
はんがん
名詞
標準
half-closed eyes
文例 · 用例
慧鶴はうっすり半眼を開いてみると黒い塊が列になって富士の方角から寺の前の畑の中を通って沼津の方角へ続いている。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
白木綿の布子、襟が黄色にヤケたのに、單衣らしい、同じ白の襦袢を襲ね、石持で、やうかん色の黒木綿の羽織を幅廣に、ぶわりと被つて、胸へ頭陀袋を掛けた、鼻の隆い、赭ら顏で、目を半眼にした、眉には黒も交つたけれど、泡を塗つた體に、口許から頤へ、短い髯は皆白い。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
しばらくして、その半眼に閉じた目は、斜めに鳴鶴ヶ|岬まで線を引いて、その半ばと思う点へ、ひらひらと燃え立つような、不知火にはっきり覚めた。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
所在なさそうに半眼で、正面に臨風榜可小楼を仰ぎながら、程を忘れた巻莨、この時、口許へ火を吸って、慌てて灰へ抛って、弥次郎兵衛は一つ咽せた。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
眼を半眼にして、虚心平氣の積で熟視する。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
両手を膝の上に並べて静坐をして、眼を半眼に開いて、檻の鉄棒の並んだ根元を凝視した。
— 夢野久作 『怪夢』 青空文庫
すると堺屋の妻はまだ本当には安心し切らないような様子で半眼を開いて、じっと母と僕と娘の顔を見較べながらやがて死んだ。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
眼を半眼、開いたまゝ鉛の板のように重苦しく眠り込んでいた新吉は伊太利の牧歌の声で目覚めた。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
作例 · 標準
瞑想するときは、半眼になって集中力を高めるのが効果的だ。
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彼は半眼でぼんやりと空を見上げていた。
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朝起きたばかりで、まだ半眼の状態だった。
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