仮借
かしゃく異読 かしゃ
名詞動詞-サ変
標準
pardon
文例 · 用例
六月にはいると、盆地特有の猛烈の暑熱が、じりじりやって来て、北国育ちの私は、その仮借なき、地の底から湧きかえるような熱気には、仰天した。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
吾が子を思い切り仮借せずに鍛い上げた例話が芸界の美談として残っているが、その間にも親子の情愛が動くのは止むを得ない。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
準之助は、他人を一歩も仮借しようとしない、夫人の増上慢に、……その無残な仕打に、良人として、いな一人の人間として、呪咀の叫びを上げずにはいられなかった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
それでも昼の稽古に通う子供たちには、さすがに多少の勘弁もあったが、夜の道場に立った時には、すこしの過失も決して仮借しないで、声を激しくして叱り付けた。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
平生性欲の獣を放し飼にしている生徒は、この triumviri の前では寸毫も仮借せられない。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
埋蔵量六百万|噸――会社の事業の大半はこの炭坑一本に賭けられて、人も機械も一緒くたに緊張の中に叩ッ込まれ、きびしい仮借のない活動が夜ひるなしに続けられていた。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
それんばかしの金をくれてしまったらと思うが、馬琴は寸毫も仮借しない。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
そういう場合のそういう事件を仮借することなしに裁断する公儀のことばは、上へたてつく不届き者という一語に尽きていましたものでしたから、大久保甚十郎一家は、ならわしどおり秩禄召し上げ、お家はお取りつぶしということになりました。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
いかなる理由があろうとも、今回の彼の裏切りを仮借するわけにはいかない。
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裁判官は被告人に対して、一切仮借のない厳しい判決を言い渡した。
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「今回ばかりはどうかご仮借を」と彼は地面に頭を擦り付けて懇願した。
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標準
borrowing
作例 · 標準
この概念は、西洋の思想を仮借したものであると論文では述べられている。
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古代日本は、大陸から様々な文化や技術を仮借して独自の発展を遂げた。
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「仮借」という言葉は、現代では単に「借りる」という意味で使われることは稀だ。
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標準
phonetic loan character
作例 · 標準
漢字の成り立ちにおける「仮借」は、音を借りて別の意味を表す方法を指す。
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「来」という字が「やってくる」という意味で使われるのは、仮借の一例である。
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言語学の授業で、漢字の六書(象形、指事、会意、形声、転注、仮借)について学んだ。
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