天生
てんせい
名詞
標準
naturally occurring
文例 · 用例
さあ、これからが名代の天生峠と心得たから、こっちもその気になって、何しろ暑いので、喘ぎながらまず草鞋の紐を緊直した。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
世の譬にも天生峠は蒼空に雨が降るという、人の話にも神代から杣が手を入れぬ森があると聞いたのに、今までは余り樹がなさ過ぎた。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
一度は、餘りの苦しさに、三國沿岸で……身を投げて……いや、此だと女性に近い、いきなり飛込んで死なうと思つた、と言ふほどであるから、一夏は一人旅で、山神を驚かし、蛇を蹈んで、今も人の恐るゝ、名代の天生峠を越して、あゝ降つたる雪かな、と山蛭を袖で拂つて、美人の孤家に宿つた事がある。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
さあ、之からが名代の天生峠と心得たから、此方も其気になつて、何しろ暑いので、喘ぎながら、先づ草鞋の紐を締直した。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
世の譬にも天生峠は蒼空に雨が降るといふ人の話にも神代から杣が手を入れぬ森があると聞いたのに、今までは余り樹がなさ過ぎた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
と云つたら、今度は、そんな洋服一点張りで、尚更厭だわ、妾その変にでこりんとしたヅボンを見ると、虫唾が走るわ――」 彼女が厭がつたばかりでなく彼は、一切和服嫌ひで、吾家に在つても細君共々に斯の姿で、夏になれば主に野天生活に等しかつたのである。
— 牧野信一 『小川の流れ』 青空文庫
本能に同化した處に平和があり、樂天生活がある。
— 田山録弥 『本能』 青空文庫
それから約十日程は野天生活をして、多摩川湯へはいりに行った。
— 辻潤 『ふもれすく』 青空文庫
作例 · 標準
この地域には、天生の温泉が豊富に湧き出ている。
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彼の優れたリーダーシップは、まさに天生のものだと言える。
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天生の地形を利用した、ユニークな建築物が目を引く。
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