巨人
きょじん
名詞頻度ランク #5884 · 青空 1332 例
標準
giant
文例 · 用例
〔こはドロミット洞窟の〕宮沢賢治こはドロミット洞窟のけ寒く硬き床なるを幾箇の環を嵌められし巨人の白き隻脚ぞかくて十二の十年は事なきさまに燃え過ぐる
— 宮沢賢治 『〔こはドロミット洞窟の〕』 青空文庫
ほとんど腐朽に瀕した肉体を抱えてあれだけの戦闘と事業を遂行した巨人のヴァイタルフォースの竈から迸る火花の一片二片として、こういう些細な事柄もいくらかの意味があるのではないかと思われるのである。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
翔びゆく雲の落とす影のやうに、田の面を過ぎる、昔の巨人の姿――夏の日の午過ぎ時刻誰彼の午睡するとき、私は野原を走つて行つた……私は希望を唇に噛みつぶして私はギロギロする目で諦めてゐた……噫、生きてゐた、私は生きてゐた!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
四辺の温和な山川の中に神代の巨人のごとく伝説の英雄のごとく立ちはだかっている。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
(明治四十年十月三日『東京朝日新聞』) 十三 霧中の汽車信号 鉄道線路の傍に巨人のごとく直立しあるいは片手あるいは両手を拡げて線路の安否を知らせる普通の信号標は、通常の天気ならば昼夜の別なく有効であるが、ただ霧が掛かって数歩の外は見え分かぬような日には何の役にも立たぬ。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
明治煉瓦時代の最後の守りのように踏みとどまっていた巨人が立ち腹を切って倒れた、その後に来るものは鉄筋コンクリートの時代であり、ジャズ、トーキー、プロ文学の時代である。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
巨人の掌上でもだえる佳姫や、徳利から出て来る仙人の映画などはかくして得られるのである。
— 寺田寅彦 『映画の世界像』 青空文庫
これらの画像の連続の間に、町の雑音の音楽はアクセレランドー、クレッセンドーで進行して行って、かくして一人の巨人としての「パリ」が目をさましてあくびをする。
— 寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』 青空文庫
標準
Tokyo Giants (baseball team)