諸寺
しょじ
名詞
標準
various temples
文例 · 用例
永享五年一月には、伊勢、近江、山城に、同年九月には相模、陸奥、甲斐に、宝徳元年四月には山城、大和に、文正元年四月には山城、大和に、明応三年五月にはやはり大和、山城に大地震があったが、明応三年五月の地震は大和が最も強く、奈良の東大寺、興福寺、薬師寺、法花寺、西大寺の諸寺に被害があった。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
主膳の家では恐れて諸寺諸山へ代参を立てて守札をもらって貼り、加持祈祷をし、また法印山伏の類を頼んで祈祷さしたが怪異は治まらなかった。
— 田中貢太郎 『皿屋敷』 青空文庫
其故に洛中洛外の諸社、諸寺、五山|十刹、公家、門跡の滅亡はかれらが所行なり。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
洞院|公賢は其の日記に此の仔細を記して居るが、京都の諸寺一時に祈祷の声満つると云う有様であった。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
むかし水戸義公は日本諸寺社の古文書を写させ、水災を虞れて一所に置かず、諸所に分かち置かれしという。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
椿岳はこの依頼を受けると殆んど毎日東京の諸寺を駈巡って格天井の蟠龍を見て歩いた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
その柳に因んで名づけられた新柳町に、前記の諸寺院の大部分がある訳だが、旧本丸から熱田まで縦走して居る本町筋との交叉点から、市の中心をなす大津町筋との交叉点までがいはゞもつとも繁昌なところであつて、『栄町』の名は至つてふさはしい。
— 小酒井不木 『名古屋スケツチ』 青空文庫
いわく、ある説にいう人皇十二代景行天皇六十年十月、帝御悩ありて甚だし、ある者は諸寺諸山に祈祷あり医術を尽くすといえどもさらにそのしるしなし、ここに一覚といえる占い者があって彼を召して卜筮をなさしむるにいう、これより東にあたりて大木あり、その木の精霊帝を悩まし奉る。
— 佐々木喜善 『東奥異聞』 青空文庫