諸社
しょしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
五日、癸卯、霽、鶴岳の別当公暁、宮寺に参籠して、更に退出せられず、数ヶの祈請を致され、都て以て除髪の儀無し、人之を恠しむ、又白河左衛門尉義典を以て、大神宮に奉幣せんが為、進発せしむ、其外諸社に使節を立てらるるの由、今日御所中に披露すと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
諸社、諸寺でも数知れぬ祈祷をさせておいでになるのである。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
其故に洛中洛外の諸社、諸寺、五山|十刹、公家、門跡の滅亡はかれらが所行なり。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
文永弘安の両役に於ける莫大なる戦費は勿論、その前後に於ける辺海警備の費用、諸社寺に於ける祈祷に対する恩賞などで、鎌倉幕府の財政は、漸く窮乏を告ぐるに至つた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
かかる竜の像は追々その本旨を忘れ、古ギリシアの善性竜王同様、土地の守護神ごときものに還原され了ったとは、わが邦諸社の祭礼に練り出す八岐大蛇が本人間の兇敵と記憶されず、災疫を禳い除くと信ぜらるるに同じ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
それから、伊勢貞丈、武士、厩の神を知りたる人少なしとて、『諸社根元記』と『扶桑略記』より延喜天徳頃|左右馬寮に坐せし、生馬の神、保馬の神を挙げ、『書紀』の保食神牛馬を生じたるよりこの二神号を帯びたのだろといった(『あふひづくり』上)、この二神は猴でなかろう。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
『諸社一覧』八に『太神宮神異記』を引いて、豊太閤の時朝鮮人来朝せしに、食用のためとて太神宮にいくらもある鶏を取り寄せ籠に入れてあまた上せけるに、ほどなく皆返さる。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
時計のない世に鶏を殊に尊んだは、諸社にこれを放ち飼いにし、あるいは神鳥としてその肉を食わなんだで知れる。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫