川瀬
かわせ
名詞頻度ランク #44844 · 青空 258 例
標準
rapids
文例 · 用例
我れ少年の日は、常に麥笛を鳴らして此所を過ぎ、長き煉瓦の塀を※りて、果なき憂愁にさびしみしが、崖を下りて河原に立てば、冬枯れの木立の中に、悲しき懲役の人人、看守に引かれて石を運び、利根川の淺き川瀬を速くせり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
すると又雨の音と川瀬のせゝらぎとが新たな感覚をもつて枕に迫つて来る。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
また五分くらいすると不意に思い出したように一陣の風がどうっと吹きつけてしばらくは家鳴り震動する、またぴたりと止む、するとまた雨の音と川瀬のせせらぎとが新たな感覚をもって枕に迫って来る。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
まだ、戸の閉っている二軒のあべ川|餅屋の前を通ると直ぐ川瀬の音に狭霧を立てて安倍川が流れている。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
泣いたのと暴れたので幾干か胸がすくと共に、次第に疲れて來たので、いつか其處に臥てしまひ、自分は蒼々たる大空を見上げて居ると、川瀬の音が淙々として聞える。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
泣いたのと暴れたので幾干か胸がすくと共に、次第に疲れて来たので、いつか其処に臥てしまい、自分は蒼々たる大空を見上げていると、川瀬の音が淙々として聞える。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
海岸のように断続して水音のするのはひどく清逸の心をいらだたせたが、昼となく夜となく変化なしに聞こえる川瀬の音は、清逸の神経を按摩するようだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
空の星も晃々として、二人の顔も冴々と、古橋を渡りかけて、何心なく、薬研の底のような、この横流の細滝に続く谷川の方を見ると、岸から映るのではなく、川瀬に提灯が一つ映った。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
作例 · 標準
釣りの名人は、あの川瀬のあたりに大物がいると教えてくれた。
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カヌーで川下りをするなら、この先の川瀬は要注意だ。
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川瀬の水しぶきが、夏の暑さを忘れさせてくれる。
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深い川瀬の底には、光が届かず神秘的な色をしていた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
川瀬(かわせ) - 川の底が浅く、流れの速い所。瀬。 川瀬、川瀨(かわせ、かわぜ) - 日本人の名字の一つ。川瀬晶子、川瀬智子など。 川瀬(かわせ、かわぜ) - 日本の地名の一つ。 新潟県五泉市川瀬 (五泉市) 三重県南牟婁郡御浜町川瀬 (御浜町) 愛媛県上浮穴郡川瀬村 - かわせむら、現在の久万高原町の一部
関連項目
出典: 川瀬 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0