先入主
せんにゅうしゅ
名詞
標準
preconception
文例 · 用例
(中略)大体われ/\の文学が軽佻で薄っぺらなのは一に東京を中心とし、東京以外に文壇なしと云う先入主から、あらゆる文学青年が東京に於ける一流の作家や文学雑誌の模倣を事とするからであって、その風潮を打破するには、真に日本の土から生れる地方の文学を起すより外はない。
— 織田作之助 『東京文壇に与う』 青空文庫
惚れた弱味や惚れない強味、先入主や後入主、自惚れや贔負目、身の可愛さや子の可愛さなぞいう物質的や精神的な条件が、底も知れぬ位入れ交って淀みつ流れつしております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
きたなくは思われないが、いろいろ先入主になっていることがあって、見た感じがうとましい。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
それでは、何故その塗込められもしない峯吉が、塗込めに関係した恨みもない人々を次々に殺害したのだ」「どうもあなたは、まだ誤った先入主にとらわれていますね」 菊池技師は苦笑すると、両手を握り合して苛立たしそうに歩き廻りながら云った。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
* 然しながら、暫らく私達の持つ先入主観から離れ、私達の持つかすかな実感をたよりにして、私はかの青年の直覚について考へて見たい。
— 有島武郎 『描かれた花』 青空文庫
前の場合に於て、人は画家から授けられた先入主観によつて物をいつてゐるのだ。
— 有島武郎 『描かれた花』 青空文庫
先入主の関係があるのかも知れないが、私には高坐で聴いた柳桜の話の方が面白いように思われてならなかった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
◎小学校の修身科は先入主となりて人の一生を支配するほどの大切なる者なれば従つてこれを教ふるにも最も注意を要す。
— 正岡子規 『病牀譫語』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の**先入主**をなかなか捨てられないタイプだ。
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その問題に対する彼の発言は、強い**先入主**に基づいていた。
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「それは君の**先入主**ですよ。一度冷静になって考えてみてください」と、助言者は言った。
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