略伝
りゃくでん
名詞
標準
biographical sketch
文例 · 用例
余は主人の口より其略伝を聞くに及んで彼の人物の余の推測に近きを知つた。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
以上は、私が人名辞典やら、「葛原勾当日記」の諸家の序やら跋やら、または編者の筆になるところの年譜、逸話集、写真説明の文など、諸処方々から少しずつ無断盗用して、あやうく、纏めた故葛原勾当の極めて大ざっぱな略伝である。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
牧師が説教台の上で読んだ亡い学友の略伝――四十五年の人の一生――互にそのことを語り合いながら、城下らしい地勢の残ったところについて緩慢な坂の道を静かに上って行った。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
彼女にとって「初恋だ」と云われていた小説が、この時代に開花しはじめたについて、どんな内部の展開が経過されたのか、略伝に記されているとおり、外遊が薬となって利いたという点もあるにちがいない。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
その二 わたくしの知る所を以てすれば、蘭軒の事蹟の今に至るまで記述を経たものは、坂本箕山さんの「藝備偉人伝」中の小伝と、頃日図書館雑誌に載せられた和田万吉さんの「集書家伊沢蘭軒翁略伝」との二つがあるのみである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
就中徳さんの輯録した所の材料には、「右蘭軒略伝一部帝国図書館依嘱に応じ謹写し納む。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
徳さんの作つた蘭軒略伝が既に編年の行状では無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その蘭軒前後に亘つた「歴世略伝」も亦同じである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
その画集の巻末には、無名のまま生涯を閉じた天才画家の短い略伝が添えられていた。
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新しく赴任してきた校長先生の略伝が、今月の学校だよりに掲載されている。
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歴史の教科書には、幕末の志士たちの活躍と簡単な略伝がまとめられているページがある。
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