自性
じしょう
名詞
標準
intrinsic nature
文例 · 用例
また、ことさらに独自性をわめき散らし、排除し合うのも、どうかしている。
— 太宰治 『弱者の糧』 青空文庫
(一) 上品―下品とは価値判断に基づいた対自性の区別、すなわち物自身の品質上の区別である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
(三) 意気―野暮は異性的特殊性の公共圏内における価値判断に基づいた対自性の区別である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかし、「いき」が野暮と一対の意味として強調している客観的内容は、対他性の強度または有無ではなく、対自性に関する価値判断である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
その対立の原理として、我々は、各公共圏において、対自性と対他性とを考えた。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
対自性上の対立は価値判断に基づくもので、対立者は有価値的と反価値的との対照を示した。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
六面体では、対自性上の価値的対立と、対他性上の非価値的対立とは、上下の正方形の二対の対角線が六面体を垂直に截ることによって生ずる二つの互に垂直に交わる矩形によって表わされている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
すなわち、上品、意気、野暮、下品を角頂にもつ矩形は対自性上の対立を示し、派手、甘味、渋味、地味を角頂とする矩形は対他性上の対立を表わしている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、万物にはその自性があると考えられている。
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彼は、物事の自性を見極める洞察力を持っている。
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「この素材の自性を活かしたデザインが求められている。」
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ウィキペディア
自性(じしょう、Svabhava、サンスクリット: svabhāva、パーリ語: sabhāva、チベット文字: རང་བཞིན; ワイリー方式: rang-bzhin)は、物それ自体の独自の本性、もの・ことが常に同一性と固有性とを保ち続け、それ自身で存在するという本体、もしくは独立し孤立している実体のこと。根本的な性質、存在の本質を表す。西洋哲学の実体に相応する概念である。
出典: 自性 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0