敬い
うやまい
名詞
標準
reverence
文例 · 用例
さるに町方の者としいえば、かたいなる児ども尊び敬いて、しばらくもともに遊ばんことを希うや、親しく、優しく勉めてすなれど、不断は此方より遠ざかりしが、その時は先にあまり淋しくて、友欲しき念の堪えがたかりしその心のまだ失せざると、恐しかりしあとの楽しきとに、われは拒まずして頷きぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
あたしは小さい時から王妃さまを、どんなに敬い、そうしてどんなに好きで好きでたまらなかったか、王妃さまには、おわかりになりますまい。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
ハムレットさまだって、あたしに負けずに、いいえ、あたし以上に王妃さまを敬い、なつかしがっていらっしゃいます。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
物知り振っている人を、矢鱈に尊敬いたします。
— 太宰治 『恥』 青空文庫
私は神でなければならぬ仏でなければならぬというような偏狭でなしに、それに皇室と、つまり神を敬い仏を信じ皇室を尊むという、この主義信念を持って毎日礼拝している。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
勿論「怖れ」と「敬い」との混同は我々文明人にもあるとは云える。
— ※ 『南島譚』 青空文庫
馬はそこで二人が菊の精だということを悟ったのでますます二人を敬い愛した。
— 田中貢太郎 『黄英』 青空文庫
もっとも余り物質的の名誉を重んずる夫人の性質も極端だが、それだけにまた儕輩に群を抜いて、上流の貴婦人に、師のごとく、姉のごとく、敬い尊ばれている名誉を思え、七歳の年紀から仏蘭西へ行って先方の学校で育ったんだ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
作例 · 標準
例句