建水
けんすい
名詞
標準
waste-water container (tea ceremony)
文例 · 用例
乞「はい/\、まア結構なお薬を頂くのみならず、お料理の残余物まで下され、有難う存じます、左様ならこれへ頂戴致しますと、襤褸手拭へ包んであつた麪桶を取出して、河合金兵衛の前へ突出すのを、金兵衛手に取つて見ますると、遠州所持の南蛮砂張の建水でございます。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
主「まアお前、結構な建水だが此建水をお前は、何か麪桶の代りに使ふのか。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
主「ンー……南蛮砂張の建水は、是品は遠州の箱書ではないかえ。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
主「どうもマア、乞食になつても砂張の建水をすてないといふところは、真のお茶道人でげすな、お流儀は…乞「へい千家でございます。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
乞「へえー……河内屋さん……エーまア道理こそ、此砂張の建水がお目に留まるといふのは、余程お嗜好者とは存じましたが……貴方は河内屋さんでございましたか……思ひ掛けないことで……。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
何かと、お忙しい中だろうし」「なんの、忙しい数日はもう過ぎて、明日よりは、建水分の舞殿にて、山田小美濃の申楽一座が、雨乞い神事の一つとして催される。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
――自然の雨気が循環ッても来ぬものを、いかに建水分ノ神でも、雨を降らせようがあるまいに、と腹を抱えて、笑われるのだった。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
建水分の境内は、人で埋まっている。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
茶会の最後、建水を下げる動作一つにも茶人の品格が表れる。
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丁寧に洗われた建水が、茶道具の一つとして美しく配置されている。
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練習中に建水をひっくり返してしまい、畳を濡らしてしまった。
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