跪拝
きはい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
kneeling and worshipping
文例 · 用例
バンクス仏国に渡り人気を集めんとてこの馬は鬼が化けたところと言い触らしたが、衆これを魔の使と罵り焼き殺さんとしたところ、早速の頓智で馬に群衆中より帽に十字を帯びた一人を選んで低頭|跪拝せしめ、魔使ならこんな真似をせぬはずと説いて免れたという、その前後馬が芸をして魔物と疑われ火刑を受けた例少なからぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「※東綺譚を読む」という『文芸』の文章の中で、佐藤春夫氏は冒頭先ず「現代日本にもまだ芸術が残っていたのかというありがたい感激をしみじみと味わせる名作である」と荷風の「春水流の低徊趣味」が「主要な装飾要素になっている」文学精神の前に跪拝している。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
向い側の垂帳が動き、スーラーブと他の三四人の姿が見えると、彼は、慌しく坐りなおし、額と両掌とを床にすりつけて跪拝した。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
真の愛に跪拝するものが、どうして、不死の霊魂の栄を見ないで居られよう。
— 宮本百合子 『樹蔭雑記』 青空文庫
斯ういう婦人の裡には、真個に跪拝すべきよき力が漲って居ると思います。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
薔薇液を身に浴び、華奢な寛衣をまとい、寝起きの珈琲を啜りながら、跪拝するバガボンドに流眄をする女は、決して、その情調を一個の芸術家として味って居るのではございません。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
しっかりとくんだ手を胸の上にのせて、汗ばんだ額を仰向けながら、自分達を透して輝く愛の前に跪拝してしまうのである。
— 宮本百合子 『無題(三)』 青空文庫
膳夫は振り向くと、火のついた鹿の骨を握ったまま真菰の上に跪拝いた。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
作例 · 標準
巡礼者たちは聖地の前で深々と跪拝し、静かに祈りを捧げた。
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「ほう、王の御前で跪拝の礼を尽くすとは、見上げた心がけだ」と老臣が呟いた。
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古い寺院の奥座敷で、僧侶が仏像に向かって一糸乱れぬ動作で跪拝を繰り返している。
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砂漠の地平線に沈む夕日に向かって、旅人が敬虔な面持ちで跪拝を捧げていた。
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