縦横
たてよこ
名詞頻度ランク #19932 · 青空 943 例
標準
length and breadth
文例 · 用例
刈り株ばかりの冬田の中を紅もめんやうこんもめんで頬かぶりをした若い衆が酒の勢いで縦横に駆け回るのはなかなか威勢がいい、近辺のスパルタ人種の子供らはめいめいに小さな凧を揚げてそれを大凧の尾にからみつかせ、その断片を掠奪しようと争うのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
私の眼の周囲には、萌黄にぼかされた穂高の峰々が、神経の電線に燃えついて、掻き消されそうもない、私は眼球の上へ、人さし指を宛てて、グリグリとやって見たが、一、二尺の先を見つめるのが精々で、森の梢は、その燃えさかりの※の中に、暗を縦横に引っ掻き廻し、入り乱れて手を突き、肱を張っている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
縦横はもとより、富士ばかりは恐らく螺旋状にでも上れよう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
天は愈よ明るい、氷の海は一層の白を加うると共に、一分の硬味を減じて来た雪になったのである、玉屑累々ともいうべき空に懸れる雪の大路を無形の手で、橇を縦横に掻き廻しはじめたと見え、捏ね返した痕跡が割れ目を生じたころは、雪は一方に堆く盛り上られ、一方では掬われたようにげっそりと凹む。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
それはそれは名状し難い速さで廻っているかと思うと急に花火の開いたようにパッと散乱してそのまた一つ一つの片が廻転しながら縦横に飛び違う。
— 寺田寅彦 『赤』 青空文庫
殊に小さな汽船の艫の方などへ乗ると、縦横に揺り上げ揺り下ろされる。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
輪郭の美しいばかりではない、この氷片中に縦横に細い溝が規則正しく通って様々の紋理を見せている。
— 寺田寅彦 『雪の話』 青空文庫
男の子は細い線状にくずれ落ちる落葉を短いステッキで縦横に截り乍ら歩いて居た。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
作例 · 標準
デジタル写真の縦横の比率を調整して、印刷した時に四隅が切れないように慎重に加工した。
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この歴史ある街の区画は縦横に整然と整備されており、初めて訪れた観光客でも道に迷いづらい。
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「新しいカーテンを買う前に、窓枠の縦横の正確な長さをメジャーで測っておいてね」
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標準
warp and weft
作例 · 標準
熟練の職人が機織り機で、縦横の糸を交互に編み込みながら、息を呑むほど美しい絹織物を仕上げていく。
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この布地は縦横に異なる色の糸を使用しているため、光の当たる角度によって色が玉虫色に変化する。
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「人の縁は縦横の糸が織りなす布のようなものだと、祖母がよく機を織りながら話してくれたよ」
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