経緯
たてぬき
名詞頻度ランク #3828 · 青空 413 例
標準
warp and weft
文例 · 用例
想像するがままに任せた山、感情を塗りかえした山、その山の暗き森と、深い谷、過去へと深く行き、遠く行くだけ、紀念は次第に成熟する、石の上を走っている水の面の経緯は、幾世の人の夢を描いては消し、消しては描いているのである。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
(明治四十一年五月十一日『東京朝日新聞』) 七十八 写真測量 経緯機などを用いて測量すれば無論精密な結果を得られるが、そのかわり時間をつぶし、人を沢山に使わねばならぬ。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
襟半の半三郎にアンタが話しよった経緯なあ」「あっ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
そのうちにすべての経緯が人に知れわたったらいったいどうする。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
事件の経緯は知らなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
あとにはお母さんが片息になって倒れているのを、皆で介抱しているようであったが、離れた処から見ていた上に、言葉が普通と違っているので、どんな経緯なのかサッパリわからなかった……という子守女たちの報告であった。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
もちろん当事者の名まえなど決して書かずただ一種変った自分の心理を叙述する材料としてかなり経緯をはっきり書いた。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
丁度ボルネオの沿岸を航行していた船の若い店員に手紙と電報で事情の経緯を簡単に述べ、あらためて、私が仲に立つ旨を云い遣ると、店員からは案外喜んだ承諾の返事が来て、但、いま船は暹羅の塩魚を蘭領印度に運ぶために船をチャーターされているから、船も帰せないし、自分も脱けられない。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
縦の糸が経(たて)、横の糸が緯(ぬき)。その交差から生まれる布に、二人の人生を重ね合わせた。
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経緯を自在に操る熟練の職人の手元では、次第に複雑な幾何学模様が浮かび上がっていく。
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上質な絹の経緯を使って織り上げられた帯は、しなやかでありながらもしっかりとした腰がある。
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