不味
ふみ
形容動詞名詞頻度ランク #15249 · 青空 74 例
標準
distaste
文例 · 用例
「不味いものを食うくらいならいっそ、くたばった方がいい」 これは、美味のないとき、膳の上の食品を罵倒する敬蔵の云い草だが、ひょっとすると、それが辛辣な事実で父娘の身の上の現実ともなりかねない今日この頃では、敬蔵もうっかり自分の言葉癖は出しにくかった。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
だってせっかく釣って帰っても、今|小父さんの言った通りにネ、昨日は、こんな鮒なんか不味くて仕様がない、も少し気の利いた魚でも釣って来いって叱られたのだもの。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
コンペイトウは露西亜語の名前だけれど、俺よりずっと不味いぞ。
— 夢野久作 『キャラメルと飴玉』 青空文庫
東京では迚も食われぬ不味さであるが、腹が減っているので食うわ食うわ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
ところで決して不味くはないから、「ああ、おいしいよ。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
東京のけつねうどんは不味うてたべられへん、大阪のほんまのけつねうどんをたべさしたるねんと、坂田は言い、照枝も両親が猪飼野でうどん屋をしていたから、随分乗気になった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
そうして近所のカフェーから、不味い紅茶だの菓子だのを取り寄せながら、私の枕元で夜遅くまで芝居や活動の話をしいしい、何の他愛もなくキャッキャと燥いで帰って行ったので、私は妙に興奮してしまって夜明け近くまで睡れなかった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
(自分は、その時それを、不味いとは思いませんでしたし、また、老母の心づくしも身にしみました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
公家たちの間では、彼の和歌は不味であり、風流に欠けると噂された。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
あの役者の所作はどこか不味で、観ていて心地よいものではない。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
いかに高価な食材を使おうとも、調理法が不味であれば意味がない。
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