空然
くうぜん
形容詞-たる副詞-と
標準
vacant and unthinking
文例 · 用例
利害の念もなければ越方行末の想もなく、恩愛の情もなく憎悪の悩もなく、失望もなく希望もなく、たゞ空然として眼を開き耳を開いて居る。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
想ふに其の生れて世に在るや、沖天の雄志躍々として禁ふる能はず、天下を擧げて之に與ふるも心慊焉たらざりしものも、一旦|魂絶えて身異物とならば、苔塔墓陰、盈尺の地を守つて寂然として聲なし、人生の空然たる、哀しむべきの至ならずや。
— 高山樗牛 『人生終に奈何』 青空文庫
決して空然と遊んでいるものはない。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
損じゃあ、ありませんか、好んで人に嫌われて……」 道也先生は空然として壁に動く細君の影を見ている。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
標準
something that should be there is not