虚ろ
うつろ
名詞形容動詞頻度ランク #40688 · 青空 103 例
標準
cavity
文例 · 用例
彼は自分の喉から老人のようにしわがれた虚ろな声の放たれるのを苦々しく聞いた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
虚ろなものゝやうに、大空はたゞ透明に碧い。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
如何なる白痴も私ほど虚ろな心でその小さな生き物を眺めはしなかつたらう。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
鶴雄の眼はふとラスコリニコフのような虚ろな、しかし、激しい狂暴性に燃えていた。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
担いでものらんぞ、あはは……」 豹吉はわざと大きく笑ったが、しかし、その笑いはふと虚ろに響き、さすがに狼狽していた。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
信吉はふと眉を翳らせて、それが癖の放心しているような虚ろな眼をあげて、きょとんと白い雨足を見ていたが、一つの気分に永く閉じこもることの出来ない信吉はすぐ軽佻浮薄な笑い声にふくませて、「僕は雨男ですね、旅行するときっと雨が降るんですよ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
須賀信吉という男は、女たちのいわゆる神経質な表情と、放心したようなキョトンとした虚ろな眼や笑った時の眼尻の皺から感じられる子供っぽい表情と、二つの表情の交錯する顔を持っていた。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
あはは……」 章三は三十五歳に似合わぬ豪放な笑いを笑ったが、しかしふと虚ろな響きがあり、おまけに眼だけ笑っていなかった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
hollow (voice, smile, etc.)
作例 · 標準
例句