堤塘
ていとう
名詞
標準
bank
文例 · 用例
これより急調に眼を過ぐるものを言ひ、「三ツ四ツおちし村雨は、つゝみかねたる誰が涙かな」にて結び、更に「玉鉾の道は小暗し、たどりゆく繩手はほそし、松風の筧の音も、身にしみていとうらかなし、」と巧麗婉艶の筆を以て、行路の詩人の沈痛なる同情を醒起す。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
かかる客舎は公共の別荘めきていとうるさし。
— 正岡子規 『旅の旅の旅』 青空文庫
痩せてよろ/\としながら猶燃ゆるが如き紅、しだれていとうつくし。
— 正岡子規 『小園の記』 青空文庫
為義はもう七十の上を出た年寄りのことでもあり、天子さま同士のお争いでは、どちらのお身方をしてもぐあいが悪いと思って、「わたくしはこのまま引き籠っていとうございます。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
私の心の中では、そうしていつまでもあでなる姿を眺めていとうぞんじましたが、四辺の見物の中では目立つ自分が身なりに名さえ知ったからには又の日を期すもよかろうとそのまま其処を立去りました。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
○私は妙に銀行に惚れられる男でね、その時も無ていとうで三万円かしてくれた。
— 一九二九年(昭和四年) 『日記』 青空文庫
しかし霞がかけて、先がはっきりしないのもかえっておもしろいかもしれん」 浪子はそっと武男の膝に手を投げて溜息つき 「いつまでもこうしていとうございますこと!
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
しかし霞がかけて、先がはっきりしないのもかえっておもしろいかもしれん」 浪子はそっと武男の膝に手を投げて溜息つき「いつまでもこうしていとうございますこと!
— 徳冨蘆花 『小説 不如帰』 青空文庫
作例 · 標準
大雨で増水した川は、堤塘ぎりぎりまで水が迫っていた。
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彼は堤塘に座り、ゆっくりと流れる川を眺めていた。
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堤塘の工事が完了し、地域の洪水対策が強化された。
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