佳人
かじん
名詞
標準
(female) beauty
文例 · 用例
易者が、T「貴殿を死ぬ程恋する女性が居る」 左膳が、T「一人で結構」 と言って、T「美人だろうなその女」 易者がクシャクシャと口の中でとなえ乍ら、T「絶世の佳人」 で左膳喜んだ。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
〔モザイク成り〕宮沢賢治モザイク成り、佳人は窓より見るを何ぞ七面鳥の二所をけちらし窪めしや、何の花を移してこゝを埋めん然りたゞ七面鳥なんぢそこに座して動かざれ然り七面鳥動くも又可なりなんぢ事務長のひいきする花
— 宮沢賢治 『〔モザイク成り〕』 青空文庫
そんなその、紅立羽だの、小紫だの、高原の佳人、お安くないのにはおよばない、西洋化粧の化紫、ござんなれ、白粉の花ありがたい……早く下界へ遁げたいから、真先に自動車へ。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
此方のことは佳人伝というものに出て居る、雪江先生のことは香亭雅談其他に出て居る。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
一方ではまた「経国美談」「佳人之奇遇」のごとき、当時では最も西洋臭くて清新と考えられたものを愛読し暗唱した。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
「佳人の奇遇」の第一ページを暗唱しているものの中に自分もいたわけである。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
「私からはじめますか、立花さん……立花さん……」 正にこの声、確にその人、我が年紀十四の時から今に到るまで一日も忘れたことのない年紀上の女に初恋の、その人やがて都の華族に嫁して以来、十数年間|一度もその顔を見なかった、絶代の佳人である。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
今しも、後部甲板昇降口より現はれて、一群の肩章に波を打たせたる年少士官等と語りながら、徐かに此方に來かゝる二個の人――軍艦々上には珍らしき平服の姿、一個は威風堂々たる肥滿の紳士、他の一個は天女の如き絶世の佳人!
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
作例 · 標準
門をくぐると、絵画から抜け出してきたかのような佳人が庭を眺めていた。
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「あのような佳人には、滅多にお目にかかれませんよ」と番頭が耳打ちした。
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彼女は街一番の佳人として知られ、多くの若者がその姿を一目見ようと集まった。
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才能豊かなだけでなく、非のうちどころのない佳人である彼女は、社交界の華だった。
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