寝衣
しんい
名詞
標準
nightclothes
文例 · 用例
朝起きて顔を洗う金盥の置き方から、夜寝る時の寝衣の袖の通し方まで、無意識な定型を繰返している吾人の眼は、如何に或る意味で憐れな融通のきかきぬものであるかという事を知るための、一つの面白い、しかも極めて簡単な実験は、頭を倒にして股間から見馴れた平凡な景色を覗いて見る事である。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
」 太い男の声が扉のすき間からもれると、太田ミサコは部屋につかつかと這入ると、彼女は盲目のように寝衣の男を見つめた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
」おしかは寝衣のまま起きてマッチをすった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
若い女ばかり集まる処だからお秀の性質でもまさかに寝衣同様の衣服は着てゆかれず、二三枚の単物は皆な質物と成っているし、これには殆ど当惑したお富は流石女同志だけ初めから気が付いていた。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
ねくたれた寝衣を着流したような人の行列がぞろぞろあの狭い入口を流れ込んでいた。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
この電車の乗客はわずかであったが、その中で一人かなりの老人で寝衣のようなものを着て風呂敷包をさげたのが、乗ったと思うともうすぐに有楽町で下りた。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
寝衣は半分引きめくったように、肩から胸のあたりまで露出になって、男かと思われるような小さい乳房が薄赤く見えた。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
怖い夢から醒めたように、お蝶は寝衣の袂で額の汗をふきながらそっと眼をあいて窺うと、襖は元のように閉まっていて、蚊帳のそとには蚊の鳴き声さえも聞えなかった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は肌触りの良いシルクの寝衣を愛用している。
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旅行には、かさばらない薄手の寝衣を持っていくのが便利だ。
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子供は新しい寝衣を着て、嬉しそうにベッドに入った。
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