思い上がり
おもいあがり
名詞頻度ランク #39818 · 青空 14 例
標準
conceit
文例 · 用例
左大臣家にいる夫人も、六条の貴女も強い思い上がりと源氏の他の愛人を寛大に許すことのできない気むずかしさがあって、扱いにくいことによっても、源氏はあの気楽な自由な気持ちを与えてくれた恋人ばかりが追慕されるのである。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
悲観的に人生を見るようになった明石を、源氏はそうした寂しい思いをするのも心がらである、自分の勧めに従って町へ出て来ればよいのであるが、他の夫人たちといっしょに住むのがいやだと思うような思い上がりすぎたところがあるからであると見ながらも、また哀れで、例の嵯峨の御堂の不断の念仏に託して山荘を訪ねた。
— 薄雲 『源氏物語』 青空文庫
小格子女郎のところへなぞはどう間違ったにしても、舞い降りて下さる筈もないお直参の旗本が、それを向うから登楼したので、悉く思い上がりながら仇めかしく両頬を紅にぽっと染めて、ふるいつくように言いました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
柏木が普通の風采でしかないのにもかかわらず思い上がり切っていて、宮を美人でないと思うふうを時々見せたことを宮はお思い出しになると、その当時よりも衰えてしまった自分をこの人は愛し続けることができないであろうとお考えられになって、恥ずかしくてならぬ気があそばされるのであった。
— 夕霧二 『源氏物語』 青空文庫
また指導者と呼ばれる人とか、統制事業に従う半官半商の人達の、思い上がりを棄てて貰うことだ。
— 佐藤垢石 『食べもの』 青空文庫
たとえコーベイルのような思い上がりの馬鹿者が受賞しようが、奴の着想はわしに比べ底なしの屁理屈だし、賞をもらっても栄誉は何の自慢にもならん。
— THE POINT OF VIEW 『観点』 青空文庫
この男が思い上がりおる!
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
ともかく、あの単純さと思い上がりとは、おそらく微々たる現われかたしかしていないのであれ、入口を守るという仕事を損じていることは認めないわけにはゆかず、それが門番の性格にある隙なのだ。
— DER PROZESS 『審判』 青空文庫
作例 · 標準
例句