常套
じょうとう
名詞-の形容詞名詞頻度ランク #27782 · 青空 224 例
標準
conventional
文例 · 用例
かくの如きは、古くから日本の文学を裏付けてゐる無常観で、あまりに常套な、又あまりに感傷的な句ではあるが、しかも時の姿、流れの姿は、人の身の上ばかりでなく、川それ自身の栄華をすら、鼠色に暮れゆく川上の、遠山に沈む斜陽のうす黄色の中に、うすら寒い谷の影を、描き出されるやうになつた。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
『立像』の詩はおそらくそういう風な、常套の言葉で現わしにくいものを表現しようと狙っているのではないかという気がしました。
— 寺田寅彦 『御返事(石原純君へ)』 青空文庫
そういう時に世人はよく理論と実際という常套語を持出して科学者の迂遠を冷笑するのが例である。
— 寺田寅彦 『物理学の応用について』 青空文庫
近江商人の店などでは、新潟あたりから小僧をやとひ番頭にしてやるといふ條件でながい間の奉公を勸めさせ、やがてそれが相當の年配になると、酒や女で店をしくじるやうに仕向けて、結局店から追つ放つてしまふといふことが、常套的に行はれてゐるさうである。
— ------------------------------------------------------- 『『戰旗』『文藝戰線』七月號創作評』 青空文庫
これほど平凡な、あまりに常套であるがためにほとんど無意味になったような言葉が、どうしてこの時に限って自分の胸に喰い入ったのであろうか。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
しかし、また一方、大衆にわかりやすい常套手段をいつまでも繰り返しているのでは飽きやすい世間からやがて見捨てられるという心配に断えず脅かされなければならない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
これと場合はちがうが、われわれは子供などに科学上の知識を教えている時にしばしば自分がなんの気もつかずに言っている常套の事がらの奥の深みに隠れたあるものを指摘されて、職業科学者の弱点をきわどく射通される思いがする事はないでもない。
— 寺田寅彦 『案内者』 青空文庫
道成寺の場合にはまた、初期の映画で常套的に行なわれた「追っ駆け」を基調とする構成の趣があると言われよう。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
作例 · 標準
彼のスピーチは、常套の挨拶で始まり、内容が薄かった。
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この業界では、常套のやり方から脱却することが難しい。
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常套的な解決策では、この問題の本質は解決できないだろう。
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