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寸時

すんじ
名詞
1
標準
moment
文例 · 用例
かくのごとき眼より見れば、実際の等温線は大小無数の波状凹凸を有しこれが寸時も止まらず蠢動せるものと考えざるべからず。
寺田寅彦 自然現象の予報 青空文庫
清三は、寸時、じいさん達を連れているのを忘れたかのように女に心を奪われていた。
黒島傳治 老夫婦 青空文庫
今なら、あの白い手がたとえあの上で殺人を演じても、誰一人叫び出そうとはしないだろう」 私は寸時まえの拍手とざわめきとをあたかも夢のように思い浮かべた。
梶井基次郎 器楽的幻覚 青空文庫
兄の眼は然し寸時も死體から離れなかつた。
有島武郎 實驗室 青空文庫
」「はあ……」と一寸時計を見ながら、「雜と十日ばかり後れて居ますです。
泉鏡太郎 魔法罎 青空文庫
人としての諸公が、人としての死刑囚に対したとき、その顔を見るに堪へずとして、自らの顔を背け、寸時もその席にある能はざるの態を示して、出来得るだけ迅速に、しかも威容を乱さずして、その席を退かれたこと、之れ人情の真の流露と見るべきではあるまいか。
平出修 逆徒 青空文庫
写真帖には肺病で死んだ、美しい夫人の小照が幾枚となく貼りこまれてあり、彼にとっては寸時も傍を離すことのできない愛妻の記念であった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
そこに天地が口を開けたやうな一種いふべからざる神厳と空虚の面貌の寸時がある。
岡本かの子 夏の夜の夢 青空文庫
作例 · 標準
寸時の休息も取らずに走り続けた彼は、ゴールした瞬間に崩れ落ちた。
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雷が鳴り響き、寸時の間、あたり一面が真っ白な光に包まれた。
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激務の毎日だが、家族の寝顔を見る寸時が彼にとって最大の癒やしだ。
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