甘酸っぱい
あまずっぱい
形容詞頻度ランク #32761 · 青空 55 例
標準
sweet and sour
文例 · 用例
誰も、ごぞんじ無いのだ、と私は苦しさを胸一つにおさめて、けれども、その事実を知ってしまってからは、なおのこと妹が可哀そうで、いろいろ奇怪な空想も浮んで、私自身、胸がうずくような、甘酸っぱい、それは、いやな切ない思いで、あのような苦しみは、年ごろの女のひとでなければ、わからない、生地獄でございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
それから尾根を伝わって、下り気味になる、ちょいちょい小さく尖った山稜は、大波の間に、さざ波をだぶだぶ打ち寄せたようで、爪先が上ったり下ったりする、石の皺には、黄花の石楠花が、ちらほら咲いている、この花の弁で承けた霧の雫を吸ったときは、甘酸っぱい香気で、胸が透いた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
錐を引いたと同時に去って行く痛みの尾のいおうようない甘酸っぱいひりひりした感覚の中に、うっかり閃いて来る心象は橘屋の娘のことでなければ富士の白い姿であった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
「イッチのラジオが、やっとスウィッチを入れたバイ」 と青年達は甘酸っぱい顔をして笑った。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
台所の隅に、その一升瓶があるばっかりに、この狭い家全体が、どろりと濁って、甘酸っぱい、へんな匂いさえ感じられ、なんだか、うしろ暗い思いなのである。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
するとどこに残って溜っていたのでしょうか、悲しみに少し甘酸っぱい味がついて、それが胸を蜜柑の房のように絞るとその悲しみは嵩を増して来て、くいくいとまた泣き歔欷りが二つ三つ立て続けに出ます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ふと御影石の滑かな石垣に手を触れると、甘酸っぱい花弁の腐りかけたのが指先きに喰っついて来る。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
ちい――やらまたたあ――んぐろえ 山子の実は甘酸っぱい味がして、左程まずくもないそうだけれど、その埃だらけなのに怖毛をふるって、私達はとうとう手が出なかった。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日甘酸っぱいについて考えている。
甘酸っぱいという言葉は日本語で重要だ。
彼は甘酸っぱいの意味を理解している。
この文には甘酸っぱいが含まれている。
標準
bittersweet (feeling)
作例 · 標準
私は毎日甘酸っぱいについて考えている。
甘酸っぱいという言葉は日本語で重要だ。
彼は甘酸っぱいの意味を理解している。
この文には甘酸っぱいが含まれている。