心の痛み
こころのいたみ
表現名詞
標準
heartache
文例 · 用例
しかしいくら念仏を唱えても、今の自分の心の痛みが少しも軽くなると思えなかった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
『死がすべてを葬つてしまつた今、この手記の發表は藤子に取つて何等の心の痛みともなるまい‥‥』と、水野はこの手記に添へて私に書いてゐる。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
稚純な母の女心のあらゆるものを吹き込まれた、このベビー・レコードは、恐らく、余白のないほど女心の痛みを刻み込まれて飽和してしまったのではあるまいか。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
戀をうしなひし頼家は、こゝに新しき戀を得て、心の痛みもやうやく癒えた。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
併しいくら念佛を唱へても、今の自分の心の痛みが少しも輕くなると思へなかつた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
汽車をおりて七八町|宿形ちをした村をぬけると、広い水田を見わたすたんぼ道へ出て、もう十四五町の前にいつも同じように目にはいるわが村であるが、ちょぼちょぼとしたその小村の森を見いだした時、自分は今までに覚えない心の痛みを感ずるのであった。
— 伊藤左千夫 『落穂』 青空文庫
立ちあがって七八町の先に、再びわが生まれ故郷を眺めなおした時には、もう以前のような心の痛みはなかった。
— 伊藤左千夫 『落穂』 青空文庫
恋を失った心の痛みを毎日毎晩の喧嘩で癒していた彼は、この後どうしてその痛みを鎮めるか。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
作例 · 標準
失恋の心の痛みを癒やすには、やはりある程度の時間が必要だと友人が慰めてくれた。
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他人の心の痛みがわかる人間になりなさいと、幼い頃から両親に厳しく教えられた。
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戦争の記憶を語る老人の目には、今も消えない深い心の痛みが宿っていた。
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