乾場
かんば
名詞
標準
place to dry seaweed
文例 · 用例
海鳥ある夜ふけの遠い空に洋燈のあかり白白ともれてくるやうにしるかなしくなりて家家の乾場をめぐりあるいは海岸にうろつき行きくらい夜浪のよびあげる響をきいてる。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
かなしくなりて家家の乾場をめぐりあるいは海にうろつき行きくらい夜浪の呼びあげる響をきいてる。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
今日我が国の軍隊等で、少許のことを「じゃっかん」と言い、物乾場のことを「ぶっかんじょう」と言い、滑稽にまで無理に漢語を使用するのは、発音に於けるエピックな響を悦ぶのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
」「鰊乾場であります。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
鰊乾場の葱坊主、鴉つついて啼かないか。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
奧の二階からは廣い物乾場を通して町家の屋根、窓などが見られます。
— 島崎藤村 『幼き日』 青空文庫
かなしくなりて家々の乾場をめぐりあるひは海にうろつき行きくらい夜浪の呼びあげる響をきいてる。
— 堀辰雄 『「青猫」について』 青空文庫
その辺を考えて、僕の家は屋根を屋上庭園や物乾場にしてある」 と大場君が効能を述べている中にその最新式の建物に辿り着いた。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
作例 · 標準
浜辺に広がる乾場では、収穫されたばかりの昆布が黒々と並べられ、潮風に揺れていた。
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子供の頃、祖父の仕事を手伝って、乾場で海苔を干したのを覚えている。
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磯の香りが満ちる乾場は、この漁師町の原風景だ。
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