汗馬
かんば
名詞
標準
a sweating horse
文例 · 用例
ジオンの戦は酣なるに我は用なき兵なれば独り内に坐して汗馬の東西に走るを見、矢叫の声、太鼓の音をただ遠方に聞くに過ず、我は世に立つの望み絶えたり、また未来に持ち行くべき善行なし、神はかくのごとき不用人間を要し賜わず、ああ実につまらなき一生にあらずや。
— 内村鑑三 『基督信徒のなぐさめ』 青空文庫
――一瞬ののち、太郎は、惨として暗くなった顔に、片目を火のごとくかがやかせながら、再び、もと来たほうへまっしぐらに汗馬を跳らせていたのである。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
しかも義仲、已に覇を北陸に称す、汗馬刀槍、其掌中にあり、鉄騎甲兵、其令下にあり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
汗馬沢の茶屋までは意外に遠い。
— 松濤明 『春の遠山入り』 青空文庫
此時遥かの山の陰から此隊商を目宛として汗馬に鞭をあて乍ら駛しって来る一人の男がある。
— 国枝史郎 『喇嘛の行衛』 青空文庫
つづく一同も、汗馬を鎮めて無言。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
英雄豪傑の汗馬のあとを、撫子の咲く河原にながめて見ると、人は去り、山河は残るという懐いが、詩人ならぬ人をまでも、詩境に誘い易いのであります。
— 無明の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
出城の衆では、深溝の城主、松平家忠が、三里の道のりを、汗馬を飛ばして駈けつけて来たのが、到着第一であった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
長距離を走りきった汗馬の体からは、湯気が立ち上っていた。
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このプロジェクトの成功は、彼の汗馬の労なくしては語れない。
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夏の炎天下、荷を引く汗馬の姿に、農民は自らの労働を重ね合わせた。
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