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苟安

こうあん
名詞動詞-サ変
1
標準
snatching a moment of rest
文例 · 用例
ユーモアを虐待することと、人格者であるといふことと、平和と苟安とは同義で通用する日本の、そして帝都は彼の育つた雰囲気であつた。
中原中也 夭折した富永 青空文庫
厚化粧の亡霊等は苟安の中に百鬼夜行する。
中原中也 生と歌 青空文庫
個性だけでは知らず知らずの間に落ち込みやすい苟安自適の泥沼から引きずり出して、再び目をこすって新しい目で世界を見直し、そうして新しい甦生の道へ駒の頭を向け直させるような指導者としての役目をつとめるのがまさにこの定座であるように思われるのである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
天下枢機の地に立つ者が平安朝ほど惰弱|苟安で下らない事をしてゐたことは無い位だ。
幸田露伴 平将門 青空文庫
さうしてその自己の常に若く、常に新しく、因仍と苟安とに累せられざらむことである。
石川啄木 歌集「嘲笑」序文 青空文庫
政治界でも実業界でも爺さんでなければ夜も日も明けない老人万能で、眼前の安楽や一日の苟安を貪る事無かれ主義に腰を叩いて死慾ばかり渇いている。
――新文学の曙光―― 四十年前 青空文庫
唯外夷を悪むと謂つた風に解釈の出来る外貌の中にも、長く続いた苟安の世の転変を思うてゐるものが、一つ/\寓せられてゐるのではないか。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
然るに平日金穀理財の事を議するを聞けば、如何なる英雄豪傑かと見ゆれ共、血の出る事に臨めば、頭を一處に集め、唯目前の苟安を謀るのみ、戰の一字を恐れ、政府の本務を墜しなば、商法支配所と申すものにて更に政府には非ざる也。
西郷隆盛 遺訓 青空文庫
作例 · 標準
戦争の最中、人々は苟安を貪り、一時的な平和を求めた。
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彼は苟安を許さず、常に現状を打破しようと努力した。
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苟安の生活に満足することなく、常に向上心を持ち続けた。
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ウィキペディア

苟 安 は、中国の通俗歴史小説『三国志演義』に登場する架空の人物。

出典: 苟安 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0