毛筆
もうひつ
名詞
標準
(writing, painting) brush
文例 · 用例
茨木君は途々腰に挟んだ矢立から毛筆を取り出して、スケッチ画帖に水墨の写生をされた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
また、弘化二年、三十四歳の晩春、毛筆の帽被を割りたる破片を机上に精密に配列し以て家屋の設計図を製し、之によりて自分の住宅を造らせた。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
私は、その紙袋に毛筆で、「晩年」と書いた。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
先生は私にそれを毛筆で清書させ、展覽會に出させた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
毛筆で書き流してある。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
」にいたるこの数行の文章は、日本紙に一字一字、ていねいに毛筆でもって書きしたためられ、かれの書斎の硯箱のしたに隠されていたものである。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
蓋をしない硯箱には、黒と赤とのインク壺が割り込んでゐて、毛筆もペンも鉛筆もごつちやに抛り込んである。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
父が原稿を書くことにあまり好意を持っていなかったので、原稿紙を買ってもらうことも出来ず、「流れ行く運命」という長篇は全部、小学校の教員をしている友人から、生徒が鉛筆で答案を書いた藁半紙をもらって、そこへ毛筆で書いた。
— ――文壇苦行記―― 『骨を削りつつ歩む』 青空文庫
作例 · 標準
新年を迎え、子供たちが毛筆で力強く「希望」という文字を書き上げた。
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祖父は長年趣味で毛筆を嗜んでおり、その手紙の文字はいつも芸術的だ。
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墨汁をたっぷりと毛筆に含ませ、一気に半紙へ筆を走らせた。
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