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鉛筆

えんぴつ異読 エンピツ
名詞頻度ランク #10811 · 青空 1749
1
標準
(wooden) pencil
文例 · 用例
うすやみ萩原朔太郎うすやみに光れる皿あり皿の底に蟲かくれ居て啜り鳴く晝はさびしく居間にひそみて鉛筆の心をけづるに疲れ夜は酒場の椅子にもたれて想ひにひたせる我が身の上こそ悲しけれ
萩原朔太郎 うすやみ 青空文庫
お話したいことがあるのです」へんによそよそしい口調でそう言って鉛筆を取り直し、またスケッチにふけりはじめた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
社長が一寸した会社のことでの気附を述べ出すと、彼は皮表紙の手帖と買つたばかりの鋭鉛筆とを出して、一寸書きつけては社長の顔をみて、「はァ、はァ、」と云つた。
――飜弄さる 蜻蛉 青空文庫
いにしへの日には鉛筆もて欄干にさへ記せし名なり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
當時僕がどんなに深く感動したかは、その時讀んだ本の各頁に、鉛筆で無數の書き入れや朱線がしてあるので、今もその古い本を見る毎に、新しい追憶の感銘が興るほどだ。
萩原朔太郎 初めてドストイェフスキイを讀んだ頃 青空文庫
あとで担保に入れてあったガージュを銘々に返していたとき、一本の鉛筆をさし上げて「これはどなたのでしたか」と主婦が尋ねたら、一座の中の二人のイタリア女の若い方が軽く立上がって親指で自身の胸を指さし、ただ一言ゆっくり静かに Il mio. と云った。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
あわてて、糸立を肩にひろげたが、透るようなビショぬれで、ポッケットにはさんだ紫鉛筆の色が、上衣の乳の下あたりまでにじみだした。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
私は山を包む濃雲に絶望しながらも、屋根へ這い上って、虚空を見ていると、眼の前を灰色の霧は、渦巻いて、髯を伝わる呼吸が、雫となってポタポタ落ちる、鉛筆をポッケットから出して、弟が寒暖計を見て報告する温度を、手帖に記していると、傍から鉛筆の墨が滲んで、文字が紙の上で解体するほどの霧だ。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4
ウィキペディア

鉛筆(えんぴつ)とは、筆記具・画材の一種。顔料を細長く固めた芯(鉛筆芯)を軸(鉛筆軸)にはさみこんで持ち易くしたものである。

出典: 鉛筆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0