防塞
ぼうさい
名詞
標準
fort
文例 · 用例
レッグズとかのヒュー・ターポーリン先生とがある路地をころげながら走り下りている時に突然彼らの道を遮ったのは、これから先はペストの禁制区域だぞということを示す、前に言ったあの恐ろしい防塞の一つであった。
— 寓意を含める物語 『ペスト王』 青空文庫
崩れた山は、何百貫、何千貫の巨岩や、尖ったのや、平ったいのや、砂や、土などに分散して、重なり合い、鉄道線路の掘鑿に一杯になって、土止めに残された岩塊を溢れ出て、報償道路の防塞でかろうじて、食い止めていた。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
階段を上りきった正面には、廊下を置いて、岩乗な防塞を施した一つの室があった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
ユーゴーのミゼラブルの中の一節、パリの防塞の中の戦士達が全市中に響く鐘の音に耳を澄している、その鐘声が弱ることは誓えるものの裏切りのしるしである。
— 中井正一 『スポーツの美的要素』 青空文庫
この時にあたって、太鼓と防塞とを夢みて、絶えず人気とりに、舞台に現れてくる青年がある。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫
しかし彼等は、防塞までの路は遠く、そしてその得ようとする月桂樹には荊棘がまじっているのを知ると、すぐに平民の味方から逃げてしまう。
— AUX JEUNES GENS 『青年に訴う』 青空文庫
遠くアムールの岸を噛む波の響きは、興安嶺を越え、松花江を渡り、哈爾賓の寺院を揺すり、間島の村々に伝はり、あまねく遼寧の公司を揺るがし、日本駐屯軍の陣営に迫るおう、国境を越えて腕を結び×(24)の防塞を築くその日はいつ。
— ――満洲駐屯軍兵卒に―― 『生ける銃架』 青空文庫
どこから集めて来たのか、窓という窓には古畳や土嚢で厳重な防塞が施され、玄関を挾んだ左右の窓の窓枠の上に据えつけた二台のホッチキッス機関銃が、蒼黝い銃身を物凄く光らせている。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
作例 · 標準
国境には、敵の侵入を防ぐための強固な防塞が築かれている。
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歴史的な防塞跡地が、今では観光名所となっている。
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「この防塞があれば、しばらくは持ちこたえられるだろう。」
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