小股
こまた
名詞
標準
short steps
文例 · 用例
なるほど要太郎は一心に田の中の一点を凝視めてその点のまわりを小股に走りながらまわっている。
— 寺田寅彦 『鴫つき』 青空文庫
中肉で、脚のすらりと、小股のしまった、瓜ざね顔で、鼻筋の通った、目の大い、無口で、それで、ものいいのきっぱりした、少し言葉尻の上る、声に歯ぎれの嶮のある、しかし、気の優しい、私より四つ五つ年上で――ただうつくしいというより仇っぽい婦人だったんです。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
銀子があけてみると、出の着物で島田の半身像のほかに仮装が幾枚かあり、手甲甲掛けの花売娘であったり、どんどろ大師のお弓であったりしたが、お篠お婆さんに似て小股のきりりとした優形であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
」 と先に立ち、幕明き前のざわつく廊下を小股にせかせか歩きながら、棧敷の五つ目へ案内し、たらたらお世辞を言って、銀子の肩掛けをはずしたり、コオトを脱がせたり、行火の加減を見たりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
皆が困っていると、下谷の金杉に小股潜の又市と云う口才のある男があって、それを知っている者があったので呼んで相談した。
— 田中貢太郎 『四谷怪談』 青空文庫
あの歩の運びは、小股がきれて、意気に見える。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
負けたとなったら、今度はもろになぞえに凭れ込んで、内側から小股を掬い倒すつもりでもございましょうか。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「達摩さんだ、達摩さんだ」と、さう/″\しく、ばた/\と別々におほ股、小股の足音が遠ざかつて行くのを、義雄は不調和な燥音だと考へたに反し、千代子はそれに聽き惚れてゐるかのやうに暫らく耳を澄ましてゐたが、やがて所天の方に向き直つた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
作例 · 標準
和服を着ている時は、歩幅を狭めて小股で歩くのが美しく見えるコツだ。
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急な坂道を上る時は、無理をせず小股で一歩ずつ進むのが疲れにくい。
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彼は緊張すると、せかせかと小股で歩き回る癖がある。
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標準
crotch
作例 · 標準
小股に挟んだボールを落とさないように歩く、というリハビリに励んでいる。
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自転車に長時間乗っていたせいで、小股のあたりが少し擦れて痛む。
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「子供の頃、泥棒を捕まえるために小股を掬って転ばせたことがあるんだ」
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