平淡
へいたん
形容動詞名詞
標準
simple
文例 · 用例
一月号の『思ひ出』の作も極めて平淡な抒情の内に深い味いのある歌であったが、二月号の『独都より』の作はまた一層面白い歌である。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
『思ひ出』の十首は殊に単純で平淡である。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
平淡な叙述の内に一道の寂しい情調が漲って居る。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
私は「苺」の静物の平淡な味を好む。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
それらの和歌は、床の間の藤の花が、畳に二寸足らずで下つてゐるとか、枕元にある茶碗が、底に少し茶を残してゐるとかいふ風の、思ひ切つて平凡退屈な日常茶飯事を、何等の感激もない平淡無味の語で歌つたものであつた。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
何のために、何の意味で、あんな無味平淡なタダゴトの詩を作るのか。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
あの一室に閉ぢこもつて、長い病床生活をしてゐた子規が、かうした平淡無味の歌を作つたことが、初めて私に了解された。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
※薹菜は平淡のものであるが、其の莟を多く食へば人を興奮せしめる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
彼の文章は平淡だが、読み進めるうちに深い味わいを感じさせる。
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華美な装飾を排した平淡な画風こそが、この絵師の真骨頂である。
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平淡な毎日の中にも、小さな幸せを見出すことの大切さを教わった。
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