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秋雲

しゅううん
名詞
1
標準
autumn clouds
文例 · 用例
憂えも怒りも心の戦いもやみて、暴風一過、かれが胸には一片の秋雲凝って動かず。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
真紅な火は裏山の空に燃えあがって、その焔が風に吹かるる秋雲のように西に東に切断に飛んだ。
田中貢太郎 不動像の行方 青空文庫
李陵自身毎日前山の頂に立って四方を眺めるのだが、東方から南へかけてはただ漠々たる一面の平沙、西から北へかけては樹木に乏しい丘陵性の山々が連なっているばかり、秋雲の間にときとして鷹か隼かと思われる鳥の影を見ることはあっても、地上には一騎の胡兵をも見ないのである。
中島敦 李陵 青空文庫
淺い水ではあるが、澄んでゐるので、畔に立つてゐる榛の樹の落木の姿も、其間を遠く空際を滑つて行く細長い秋雲の姿も、其姿を中腹にして冷たい紺碧の空に聳えてゐる一列の山嶺の頂までも映つてゐる。
吉江喬松 山岳美觀 青空文庫
卒然として生と相背き、遽然として死と相対す、本来の道心此処に動き、本然の真情此処にあらはる、津々として春雨の落花に濺ぐが如く、悠々として秋雲の青山を遶るが如し。
芥川龍之介 木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌) 青空文庫
「なぜ陳慧君が出るらしいかといえば、柳秋雲が出るからだ。
――近代伝説―― 白塔の歌 青空文庫
」 柳秋雲の所謂玩具というのは、実は、一挺の小さな拳銃のことでありました。
――近代伝説―― 白塔の歌 青空文庫
秋雲については、いろいろな説がありますが、それらのいずれもが不確かなもので、いわば彼女は一種神秘な影をいつも身辺に帯びていました。
――近代伝説―― 白塔の歌 青空文庫
作例 · 標準
空には、いわし雲のような美しい秋雲が広がっていた。
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秋雲が流れる様子を見上げながら、季節の移ろいを感じた。
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澄んだ青空に白い秋雲が点々と浮かんでいた。
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