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侠勇

きょうゆう
名詞
1
標準
gallantry
文例 · 用例
」「むむ、侠勇じゃな……杖とも柱とも思うぞ、老人、その狐の提灯で道を照す……」「可厭ではございませんかね、この真昼間。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
シドニイ、スペンサーの輩は好んで其理想する所に従ひてシバルリイ(侠勇)を謳へり。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
ひとり一時の境遇にてしかくなりしにあらで、関西の気質と関東の気質とは自ら異るところなり、宜なるかな、侠勇を好みし京伝、馬琴の徒の関西に出でずして関東に起り、門左、西鶴等の関東に生れずして大坂に現れたるや。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
奇なるかな一は侠勇を尊び、一は艶美を尚びて、各自特異の旗幟を樹てたるや。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
その始めは、共に至粋の宿れるなり、啻だ一は之を侠勇に形成し、一は之を艶美(所謂粋)に形成したるの別あるのみ。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
尚ほ言を換へて曰へば、封建制度は独り武士にのみ其精華なるシバルリーを備へたるにあらず、平民も亦た之を模擬せり、然り、平民の内にもシバルリーは具はりたり、少なくとも侠勇の理想彼等の中に浸潤して、武士の間に降りし雨は平民までをも湿ほしたること、疑ふべからざるの事実とす。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
かく説き来らば平民社界には「粋」といふものゝ外に、強大なる活気、むしろ理想の侠勇と号するものあることを知らむ。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
その結構より言ふ時は、第一輯は序巻なり、而して第二輯の第一巻は全篇の大発端にして、其|実は「八犬伝」一部の脳膸なり、伏姫の中に因果あり、伏姫の中に業報あり、伏姫の中に八犬伝あるなり、伏姫の後の諸巻は、俗を喜ばすべき侠勇談あるのみ。
北村透谷 処女の純潔を論ず 青空文庫