享有
きょうゆう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #42116 · 青空 76 例
標準
possession (of a right, talent, etc.)
文例 · 用例
科学者自身が、もしもかなりな資産家であって、そうして自分で思うままの設備を具えた個人研究所を建てて、その中で純粋な自然科学的研究に没頭するという場合は、おそらく比較的に一番広い自由を享有し得るであろう。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
この事が彼らの不断の注意を自然の観察にふり向け、自然の命令に従順に服従することによってその厳罰を免れその恩恵を享有するように努力させる。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
そうだとすれば、これだけの強勢な伝播と感染の能力を享有する七五の定数にはやはりそうなるだけの内在的理由があると考えるよりほかに道はないであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
そこで分泌が過剰でもなく過少でもない中間のある適当な段階のある範囲内にあるときが生理的に最も健全な状態で、そういう時に最も快適な平衡のとれた心情の動きを享有することが出来るのだと仮定する。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
以上の所説は、一見はなはだしく詭弁をろうしたもののように見えるかもしれないが、もし、しばらく従来の先入観をおいて虚心に省察をめぐらすだけの閑暇を享有する読者であらば、この中におのずから多少の真の半面を含むことを承認されるであろうと信ずる。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
富者はその美徳をあまり多く享有する事の罪を自覚するがゆえに、その贖罪のために種々の痴呆を敢行して安心を求めんとする。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
もっとも地上に存する放射性物質から発射されるいろいろの放射線もやはりこれと同様な性質をもっているのではあるが、それらのものが物質を貫通する能力に比べて比較にならぬくらい強大な貫通能力を宇宙線が享有しているために、地上の諸放射線とはおのずから区別されるのである。
— 寺田寅彦 『蒸発皿』 青空文庫
しかしどうしてこれが他の多くの動物よりもより多く「不格好」という形容詞に対する特権を享有することになるのか。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫