細微
さいび
形容動詞名詞
標準
minute
文例 · 用例
しかし細微に両者の意味を推考して見ると、両者に幾分の相違があるようにも思われる。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
細微の写生を避けて直接にその本質そのものを把握する。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
恋愛は細微なる美術家と称へられたるギヨオテが企る事能はざる純潔なる宝玉なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
従来の諸作は分明に紅葉をして細微なる人情の観察者たらしめ、露伴をして逸調の奇想を吐く者たらしめたるに、不思議にも「伽羅枕」及「新葉末集」に至りて、両家の意匠の、其外部の形式の如何に拘らず、陰然相似たる所あるが如し。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
究竟するに紅葉は実を写す特有の天才より移つて、佐太夫なる、或意味に於ての理想的伝記を画き出たるを以て、平常の細微巧麗なる紅葉の作を読み慣れたる眼には、何となく琴曲を欲ふ時に薩摩琵琶を聞くが如きの感あるなれ。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
おとよの念力が極々細微な径路を伝わって省作を動かすに至った事は理屈に合っている。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
◯九章において神の宇宙創造及び支配を述べて高遠なる想像を筆に上せたる彼は、ここに繊細微妙なる造化の一面にその豊かなる描写力を向けたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
想像の翼を張って天の高きに達しまた地の深きを穿つ、高速と細微と伴い荘大と優美と並立す、まことに得がたき筆、古今独歩の大文学というべきである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
その絵は、細微な部分まで丁寧に描かれている。
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細微な変化も見逃さず、注意深く観察する。
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細微な調整を重ねることで、理想の音色に近づいた。
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