翠緑
すいりょく
名詞
標準
green (esp. of trees, rocks, etc.)
文例 · 用例
螺旋状に段々と下降しつつ、俯瞰し、また大観しつつ、遥かに、翠緑の丘陵を平野のあなたに発見し得た私たちは、いよいよ、豊原に近づきつつある喜びのために歓声を挙げた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
翠緑の樹につつまれた山、紺碧の水をたたえた谷。
— 小酒井不木 『ジェンナー伝』 青空文庫
翠緑をへだてて宮城にむかふ建築が、歐米各國の樣式であつて、調はないといふやうにもきいてゐるが、わたくしなどには、それらの諸建築が宮城外廓の、日本式の白壁に相對して、調和のとれない調和をなして、どんな建築であらうと、あの白壁の櫓が跳返し、照りかへしてゐるのを實に美事だと思つてゐる。
— 長谷川時雨 『東京に生れて』 青空文庫
去年蘆の湯にゐる間私の最も多く散歩した處は前いつたやうに双子山の麓を通つて蘆の湖へ降りてゆく新道、蘆の湯から舊道の辨天山の下を通つて池尻に降り茶屋の前で一度新道に出て、それから新道に即いたり離れたりしながら翠緑鮮かな松林の中を穿つて通じてゐる舊道の細徑を傳うて小涌谷に達する間。
— 近松秋江 『箱根の山々』 青空文庫
山の色も水の色もそこら中の物が貴い顏料を落したやうに悉く翠緑の單色に彩られてゐる。
— 近松秋江 『箱根の山々』 青空文庫
それは、紺碧の芦の湖から出て、翠緑の箱根を奔下してくる早川である。
— 佐藤垢石 『香魚の讃』 青空文庫
老樹鬱蒼として生茂る山王の勝地は、その翠緑を反映せしむべき麓の溜池あって初めて完全なる山水の妙趣を示すのである。
— 一名 東京散策記 『日和下駄』 青空文庫
老樹鬱蒼として生茂る山王の勝地は、其の翠緑を反映せしむべき麓の溜池あつて初めて完全なる山水の妙趣を示すのである。
— 永井荷風 『水 附渡船』 青空文庫
作例 · 標準
山頂から見下ろす景色は、一面の翠緑に覆われていた。
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翠緑の苔が石畳を覆い、古都の趣を深めていた。
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若葉の翠緑が目に鮮やかで、春の訪れを感じさせた。
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