深緑
しんりょく異読 ふかみどり
名詞
標準
dark (deep) green
文例 · 用例
白い花を載せた浅緑の葉や、赤い花を包んだ深緑の葉の影がかたまり、盛り上り、重なり合った少しまばらなところに、女客のトオクの先がわずかにちらついて写った。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
外は深緑で、あんなに、まばゆいほど明るかったのに、ここは、どうしたのか、陽の光が在っても薄暗く、ひやと冷い湿気があって、酸いにおいが、ぷんと鼻をついて、盲人どもが、うなだれて、うようよいる。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
そうして深緑のころにパリイのレストランに昼食をしに行く。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
夜になると洋灯若しくは電気灯の光が深緑の間からちら/\と洩れる、そして琴の音優しく響くなどの有難い趣には割合に富んで居るのです。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
深緑の闇い夜――ふる雨の黒いかがやき、廃れたる橡の葉に古池に霊の底の秘密へ、日がな終日、昼間から、今日の朝から、昨日から、遠い日の日の夕から、ふりつづく長い長い憂欝の単音律、その青い雨……黴くさい雨……投げやりの雨……辛気くさい静かな雨、かなしいやはらかな……生温るい計画の雨。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
深緑の葉、真紅の花、さては薄紫の色に、或いは淡紅色に…… そして春の野は緑に包まれ、夏の森林は深緑がしたたり、秋の林は紅葉の錦を纏う。
— 佐左木俊郎 『季節の植物帳』 青空文庫
自分は落花の後に來る深緑や熾烈な日光の萬物を生育する無限の活力やさうして我々がそこに眼を放つ時に全身がむづ/\する程壯烈な感を起すことなどを主張して見たが佐治君は冷かなること石の如くであつた。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
そしてその窪みから一|呎程のところに、海の底が岩になっていて、深緑色の海草、長海松の先端が三四本|縺れたようにちょろちょろと這い出ていた。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が着ていた深緑のドレスは、彼女の白い肌によく映えていた。
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夜の森は、深緑の闇に沈み込み、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
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その絵画は、深緑の色彩が特徴で、見る者を惹きつけた。
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ウィキペディア
深緑(ふかみどり)とは濃い緑色を指す色名。JIS慣用色名の中にも登録されている。
出典: 深緑 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0