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丕顕

ひけん
形容動詞名詞
1
標準
great and brilliant
文例 · 用例
禍ひの神といふ者もしあらば、正しく我身さそはれしなり、此時の心何を思ひけん、善とも知らず悪しとも知らず、唯懐かしの念に迫まられて身は前後無差別に、免がれ出しなり薄井の家を。
樋口一葉 雪の日 青空文庫
人の聞かせしやうに細やかなる声はあらねど、唯ものゝ哀れにて、げに恋する人の我れに聞かすなと言ひけんも道理ぞかし。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
「いつも暁よりなきいでゝ夕ぐれまでは御軒のものなるを、いかにしてさは聞き給ひけん、物ぐるほしくもおはしますかな」といよ/\笑ふに、「さにはあるまじ。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
草より出でゝ草に入るとは武蔵野の往時の月をいひけん、今は八百八町に家相望めば、東京の月は真に家の棟より出でゝ家の棟に入るともいふべけれど、また水の東京のいと大なるを思へば、水より出でゝ水に入るともいひつべし。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
さてまた隅田川を説きながら語次横に逸れて枝路に入ること多きは、これまた黄序に言ひけん如く、伊洛を談ずるものは必ず熊外を連ね、漆沮を語るものは遂に荊岐に及ぶ、また自然の偶属にして半離すべからざるものなればなり。
幸田露伴 水の東京 青空文庫
爛紅火の如く雪中に開く、と東坡の云ひけんはまことの風情なるべし。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
如何なるものを地より吸ひけん、知らず。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
幼君思召に協ひけん、「然らば試みに飼ふべきなり。
泉鏡太郎 十萬石 青空文庫